服に付加価値をつける要素には何があるのか少し考えてみた

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みなさん、こんにちは。

今回は商品紹介ではなく、服の価値とはどのようにして決まるのか、あれこれ考えてみました。

基本的には自由競争に任せれば、需要曲線と供給曲線の交わる点が均衡価格となります。

 

kakaku
 

物の価値を決める要素というのは色々とありますが、特にファッションに限定して言えば

有名ブランド品であったり、人気芸能人が着たものだったり、色々な要素が入り込んできます。

 

特に服というのは、需要曲線を右にシフトさせる要素というものが多数存在するわけです。

 

 

日本の身近な例で言うと、かつてのドラマ『HERO』の中であのキムタクが着ていた

A BATHING APE」の茶色のレザーダウンジャケットがあります。

kimutaku

 

このダウンジャケットは、非常に話題になり、プレミア価格が付いたことで有名です。

ヤフオクには偽物が出品されたりしたほど、絶大な宣伝効果があったわけです。

 

でも僕は人気の芸能人が着ていたから、同じ服を買うという心理が全く理解できません。

チビの僕が服だけキムタクの真似をしたら、周囲の笑いものになってしまいます。

 

では、仮にこのダウンジャケットを高木ブーさんが着てTVに出たらどうなるでしょうか。

答えは分かりませんが、おそらく全く話題にすらならないでしょう。

 

 

と言うか、むしろこのような感じで

fukawa

 

お前のダウンジャケット、高木ブーが着てたぞ♪

お前のダウンジャケット、高木ブーが着てたぞ♪

 

 

 

とか言われて逆に価値が下がるかもしれません。

高木ブーさん、ごめんなさい。

 

そして、高級ブランドの商品だったり、人気芸能人といった要素以外にも

服の価値を高める要素がいくつか存在しますが、ざっくり言うと2つあります。

 

それは、「時間」と「場所」です。

 

では、世界中にマニアが数多く存在するジーンズで考えてみましょう。

まずは、こちらのジーンズをご覧下さい。

XX c.1879

 

どうでしょうか。あなたはこの汚いジーンズが欲しいですか?欲しくても無理ですが。

このジーンズは、2011年に日本のリーバイス・ストアで展示された物です。

まだ501という型番がなかった頃の、世界最古のジーンズとのことです。

1879年の物で、「XX c.1879」というモデルだそうです。

 

普段は、本家の米国リーバイ・ストラウス本社の保管庫で厳重に保管されています。

日本に持ってきたときも、このようにケースに入れて触ることも許されませんでした。

keibi

欲しい人がいても1,200万円ほどの価値があるそうですし、リーバイスが売ってくれないでしょう。

そしてこちらは「NEVADA 1880s」という型番で、ネバダ州の炭鉱で発見された物です。

NEVADA1880s

価値は分かりませんが、これも米国本社で厳重に保管されているのでかなり高いのでしょう。

そして、これがリーバイス最初の501で「BARNYARD c.1890 501R XX」という型番だそうです。

BARNYARD c.1890 501R XX

 

これらは、全て100年以上前の物で、ゴールドラッシュに湧いた時代の労働者の作業着です。

ジーンズは、過酷な労働にも耐えられる頑丈なパンツが欲しいという要望から生まれました。

 

これが、「時間」が生み出す強大な付加価値です。

 

ですから皆さん、古いからといって、安易に服を捨ててしまうと後悔するかもしれませんよ。

よく流行は繰り返すと言われていますので、時間を経ることで貴重になる物があるかもしれません。

 

そして、「場所」ですが、これはもう単純です。どこで製造されたのかってことです。

高度経済成長期の電化製品などは、「Made in Japan」は信頼の証でもありました。

 

今は、各企業は製造を中国や東南アジアなどに移して人件費を抑えており

結果として産業の空洞化が起こり、雇用は減り、品質も低下しているという状況です。

 

僕は軽くオーディオ好きだったりするんですが、例えば某S○NYのCDウォークマンなどは

以前、東南アジア製のを買ったら2週間で壊れましたが、中古屋で買った初期の日本製の物は

未だに壊れずに、いい音を出してくれます。音質に関してもコストをかけていて段違いです。

 

しかし、ことファッションとなると日本人は自国生産のものより、海外の有名ブランド品を好んで

身に着けようとします。例えばアメカジだったら「Made in USA」は絶大な力を持っています。

アメリカンカジュアルなんだから「Made in USA」以外は認めないという人もいるくらいです。

 

ですので、あの世界最古のジーンズは、リーバイスという「ブランド」と、100年以上前と

いう「時間」と、Made in USAという「場所」の、3要素が全て重なって、あれほどの

膨大な価値を生み出したというわけですね。

 

というわけで、服の価値というのは、様々なものに影響を受けて価値が大きく変動します。

ですので、僕は基本的にはスタンダード定番と言える商品をよくお勧めしているんです。

でもそれだけじゃ面白くないので、少し変わっていても、いいと感じたら構わず紹介しています。

 

僕はチビでコンプレックスも当然ありますが、お気に入りの服を着るとテンションが上がります

背が低くても似合う服は必ずありますので、一緒に「楽しんで」オシャレさんを目指しましょう!

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